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【悲報】学校の教育現場でICTが全然使えない件【公立学校では無理】

【悲報】学校の教育現場でICTが全然使えない件【公立学校では無理】 働き方

公立の義務教育(小学校・中学校)において、ICTが全然使えない理由を紹介します。

ICT教育ってよく聞くけど、学校現場ではどうなのかな?

小学校・中学校現場でのICT教育の課題を知りたい

そんな疑問を解決します。

この記事を書いている私は実際に小学校・中学校に勤務し、実際に自分でもICTの活用を試みた経験があります。

その中で、公立学校でICTを導入する事にさまざまな課題があると感じています。

ぶっちゃけこの記事は、文部科学省や教育委員会等のICT教育の推進に関わる人に見てもらえれば・・・

と勝手に思っています。

あくまでも個人的な考えなので、参考程度に読んで下さいね。

学校の教育現場でICTが全然使えない理由【結論】

学校の教育現場でICTが全然使えない理由【結論】

義務教育でICTが全然使えない理由は下記のとおりです。

  • そもそも端末が足りない
  • 充電・メンテナンス・端末の準備ができない
  • 電子黒板や大型テレビが授業では見えにくい
  • そもそも教員1人で、40人の生徒とICTを使いこなすのは無理
  • 5~10年後、使い続けたら変わるのかも

ICT活用したいのに、公立の小学校・中学校は環境が整っていませんでした。

とにかく行動する事でICTを活用する環境が整っていくとは思いますが、実際なかなか現場で対応するのは難しいと考えています。
(※あくまでも個人の考えです)

それでは詳しく紹介していきます。

課題①そもそも端末が足りない

課題①そもそも端末が足りない

そもそもipad等の端末が足りません。

ipadを学校に少しずつ整備をしている所ですが、15クラス規模の学校で1クラス分しかまだ用意されていない状態です。
(地域差があるので、整備されている学校もあります)
(逆に1クラス分・40端末さえ準備できていない学校もあります)

1クラス分の端末を15クラスで取り合いになるので、常に他のクラスとバッティングしないように配慮しないといけません。

また、充電も事前にしておかないと、次に使うクラスに迷惑をかけてしまうので、とにかく授業でICTを活用する前に『ICTを授業で活用するのは、手間がかかるから面倒だな』と思わずにはいられませんでした。

 

早く生徒1人に1台準備できると良いのですが、それはそれで、

  • 教室のどこに収納しておくのか (教室は狭いので、収納する場所はぶっちゃけありません)
  • 生徒に管理させる事ができるのか
    (充電とか彼らだけでできるの・・・?コンセント足りなくない?)
  • 壊した場合は誰が責任を負うのか など

不安要素が多すぎて、なかなか導入しにくいと感じています。

課題②充電・メンテナンス・端末の準備ができない

課題②充電・メンテナンス・端末の準備ができない

授業間の休み時間って10分ですよね?

その間に教員は下記の事をしないといけません

  • 授業が終わって、職員室に戻る(2分)
  • ipad(クラスの人数分)を準備する(3分)
  • ipadを次のクラスに運ぶ(2分)
  • 大型テレビも使うならテレビの準備も!?(2分)
  • 授業の準備・着席などの声かけ(1分)

そして授業開始・・・って無理ゲーです。

10分の休み時間に1人の教員が、ipad、大型テレビ、次の授業の準備なんて、正直難しいと感じています。

課題➂電子黒板や大型テレビが見えにくい件

課題➂電子黒板や大型テレビが見えにくい件

学校現場で電子黒板や大型テレビを活用する事もありますが、小さいと感じる事が多いです。

特にipadで生徒の意見を考えてもらった後に、大型テレビに生徒の意見を集約して見せる時は、小さく表示される事が多いです。

一番大切なタイミングで、見にくいんですよね。

スウェーデンだとスクリーン(大型テレビの4倍ぐらいの大きさ)で見せていたので問題ないのですが、公立の学校だと、各クラスにスクリーンの設備はありません。

 

また、大型テレビは各クラス1台ない場合もあるので、必要な時に大型テレビも移動させて準備する必要があります。

ipadの端末に加えて、大型テレビを準備する時間なんて、正直大変です。

課題④そもそも教員1人に対して40人の生徒とICTを使いこなすのは困難

課題④そもそも教員1人に対して40人の生徒とICTを使いこなすのは困難

教員1人に対して、生徒がMAX40人となります。

正直教員1人で

  • 授業を進める
  • 生徒の意見を把握する
  • 支援が必要な児童・生徒に配慮する
  • ipadが使えているか確認する
  • ipadを使ったトラブルが起きた時に対処する

という事を1度にできるとは、難しいと感じています。

授業は進めたいのに、生徒1人のipadエラーが起きると対処する必要が出てきますよね?

その対処に追われているうちに、45分~50分の授業はあっという間に終わります。

せめてT2がいてくれれば良いですが、T2が付く余裕は学校現場にはないので難しいでしょう。

授業をなかなか進めることができなくなるため、

『それなら、従来の方法の方が良い』と結論づける先生が出てきても仕方がないと感じています。

私なら、ICTを活用する手間やデメリットを考えると、普段の授業で十分だと感じてしまいます。

【でも】ICT教育を5~10年後、続けたら変わるのかも

【でも】5~10年後、使い続けたら変わるのかも

最後に、希望的な観測ですが、今はICTは整備している途中なので、5年~10年使い続ければ、効果的になるかな。とも感じています。

生徒や児童も普段家庭でスマホやタブレットに慣れ親しんでいるため、使い方はよく知っています。

後は教員と生徒で、何回も、何年間も使っていくことで、スムーズに使える環境やノウハウ、システムが整っていくように感じています。

その慣れやノウハウ・環境が整うまでは大変ですか・・・

【外国との比較】スウェーデンのICT教育を真似するのは難しい

【外国との比較】スウェーデンのICT教育を真似するのは難しい

以前、研修でICTを活用している外国(スウェーデン)の様子を見たことがあります。

その時に感じた日本との比較は

  • 教員1人に対して生徒が20名程度なので、ICTのトラブルが起きても対処できる
  • 教室が広いため、1人1台コンセントを使って充電しながら授業を受けることが可能
  • 大型テレビではなく、大型スクリーンが教室に整備されているので、生徒の意見もめちゃくちゃ大きく表示される

生徒の人数・教室の環境がすべて違いすぎて、ギャップを感じました。

正直、今の学校の教室の広さを考えると、とても真似できないほど整備されていました。

さすが、教育先進国スウェーデンだと感じています。

この環境を日本に期待するのは難しいと感じています。

学校の教育現場でICTが全然使えない理由や原因とは?

学校の教育現場でICTが全然使えない理由や原因とは?

義務教育でICTが全然使えない理由は下記のとおりです。

  • そもそも端末が足りない
  • 充電・メンテナンス・端末の準備ができない
  • 電子黒板や大型テレビが授業では見えにくい
  • そもそも教員1人で、40人の生徒とICTを使いこなすのは無理
  • 5~10年後、使い続けたら変わるのかも

ICT活用したいのに、公立の小学校・中学校は環境が整っていませんでした。

現在のICT教育は課題が多いですが、教員と生徒で、何回も、何年間も使っていくことで、スムーズに使える環境やノウハウ、システムが整っていくように感じています。

 

もし、ICT教育を担当している方が見て下さっていたら、上記の課題に配慮してICT教育を推進して頂けると嬉しいです。
(※あくまでも個人の考えです)

 

下記の記事では、学校現場の多忙化が解決できない理由を紹介しています。あわせて参考にして下さい。

教員に向いていない人の特徴についてはこちら

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